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暗号通貨とスタンドアローンコンプレックス

  「すべての情報は共有化し並列化することによって、単一性を失い、動機なき他者の意思、あるいは動機ある他者の意思に内包される。」  

これは「攻殻機動隊 スタンドアローン・コンプレックス 笑い男編」で言われるセリフですが、

現在のいわゆる情報化社会を改めて鑑みると、まさにそのまんまだなと感じる事も多いですね。

ネット上に存在する情報は、そこにつながる人間であれば基本的に誰でも見る事ができます。

 

常に誰かが発信していて、誰かが受け取る。

それがだんだんと広がっていくことで情報の並列化がなされ(共有)

やがては誰が発信したのかは重要ではなくなり(単一性の喪失)

意識的にせよ無意識にせよ、他者から他者へ伝播されていく。

そして最終的には誰もが同じ言動や行動をとるようになる、なんていったところでしょうか。

 

その言葉自体は単に現象を指しているものであって、是非を論じているものではないけど

単一性の喪失」や「情報の並列化」を考えた場合、それは異なる価値観を持つマイノリティや個の消失に繋がっていくのか、

はたまた逆に希少性という意味で個の存在意義がますます高まっていくのか、いわゆる全体主義やグローバル化等にもつながります。

 

攻殻機動隊でいうならば、情報をコントロール(統制や工作)することで、人類をクローン化し

同じような人間しかいなくなるというディストピアな世界。

例えばこんな感じ↓

 

上記の動画は陰謀論の文脈なんだろうけど、3:28あたりからの指摘部分

抜粋すると

「99%の陳腐で煌びやかではないリアルな生活は見ず、他人の作ったハイライト映像、全てが演出された虚構と比較し、自分がどうあるべきか?の鑑にしてしまう。どれ位成功すべきか、自身の生き方・・そうした偽りの比較最終的にはあなたを無力し、フェイクに対し劣等感を抱くだけ

中々のパンチライン(笑)昔から様々な作品や、一部のヒップホップやパンクでも同じような事を主張していたよう思います。

 

実際のところ、現実だろうがネットだろうが良い影響もあれば悪い影響もあるので、その限りではないけど

こういった大衆批判(つまりは奴隷精神批判)はプラトンから始まる哲人統治説、トクヴィルやミルの言うところの多数者の専制にも繋る話

 

スカンジナビアの科学評論家のトール・ノーレットランダーシュによれば、

情報化社会と言われている現代は実は真逆で、ネット上の情報はたかが数ビットの情報でしかなく

暗黙知を含めた、身体性をもった情報量との差を考えると、圧倒的な情報欠乏であるといいます。

 

よくネット上で交わされる「情弱」といったネットスラングは、単に一次ソースにアクセスするか、しないかでしかなく

「ググれカス」なんていうのも自身で情報を集めろ、という意味ではその通りですが

そんな数ビットの情報の差で優劣を語ることや、それだけで実際決まってしまう事自体が非常に脆弱な思考で表層的な一側面。

 

経験由来の常識やその先にある、その人なりの解釈みたいなものは論じても仕方がないって感じなのかもしれませんが

本来はそこがもっとも大事な部分であり、どう情報を分析、解釈して現実に応用していくのか?

またその解釈の多様性が大事になってきているのだと思います。 そうじゃなければ全てがAIになるとも言えるし

逆になりかわった方がいいのかもしれません。

 

近い将来には量子コンピューター等によって様々な問題が解消され、AIに人間が動かされる時代、プログラムされた人間だらけになるのでしょうか、今後次第ではありますね。

 

 

最近一部では過熱してきた感のある暗号通貨ですが

まだ始まって間もない技術で投機市場でしかほとんど売買されていませんので

必然的にアフィ系や商材屋、ネトワ等の投機的でなかなかに怪しい情報ばかりが目立つような気がします。

 

個人的には現在のデフレ経済の異常性(非資本主義性)は今や誰もが承知のところですが

その解決策という点で、書籍やネットにある様々な議論や提案等を見ながら素人ながら色々考察してみたりしました。

一昔前から、地域通貨やベーシックインカム、減価する通貨(強制インフレ)、または反緊縮やいわゆるリフレ派のインタゲ政策であったり、

積極財政政策が様々な分野から提案されてきました。

 

そこで感じるのは、経済問題は容易に合成の誤謬に陥ってしまう為

マクロ経済やらそもそもの国の役割、現状のデフレ経済がどういうものなのか?を理解しなければ

診断を間違えてしまい、正しい処方が出来なくなってしまいます。

 

デフレの主な要因は行き過ぎた緊縮。なので基本的な解決策は政府、日銀による金融緩和と財政出動しかありません

しかし現状はいわゆる「国の借金問題」や、少子化による低迷は必然だ、等という世迷言(誤診断)がまかり通っている状態・・・。

 

これはいわゆる民主主義のジレンマといってもいいかもしれません。

個人的にはそういった文脈で語られる社会インフラとしての暗号通貨には興味があるのですが、

そういう議論はまだまだ少なく、未だ多くの広がりが必要なんでしょうね。

 

また暗号通貨市場の情報を目にすると、まさに上記の攻殻のセリフ そのものであり、乱立するICO等もそうですが

圧倒的な売り手市場で、インフルエンサーのツイートひとつで価格が乱高下する点は、買い手と売り手の情報格差を浮き彫りにしています。

 

なのでまだまだ博打的な要素が多く、だから面白いのかもしれませんし、改善が必要だとも言えます。

そういった事も含め、未だに多くの課題や議論の余地がありますね。

 

で、今後議論されていくであろう点や個人的興味は以下・・・

・ブロックチェーン技術やスマートコントラクト等に代表される暗号通貨技術がもたらすメリット、デメリット

・satoshi nakamotoの設計思想とその他アルトコインの思惑(グヘヘ)

・国家 / 日銀が中央管理する暗号通貨

・中央集権がもたらす弊害 / 非中央集権がもたらす弊害 ・通貨を選ぶ時代になりえるのか / 法定通貨と暗号通貨の関係性

・カウンターカルチャーやハッカー思想(反中央集権)からくるマイノリティ / コミュニティ通貨としての可能性

・そもそも信用は仮想なのか ・現実と仮想との差とは一体・・(仮想帰宅でブラックが捗る・・・遠い目)

※ここでいう中央集権とは国という意味だけではなく、様々なシステムの中央管理部分という意味も含みます

 

この中には既に大いに語られていて、それこそ「ググレカス」と思われるのもあるかもしれません。

基本的にあまり実用性のない政治 / 経済 / 哲学論からサブカルまでいきそうなので、必ずしも一つの答えが出るものではないですね(笑)。

個人的にはあくまでざっくりとなんとなく整理できたらいいな、といったところ。

 

でも誰にでもはっきり分かる一丁目一番地的な前提があるとすれば、国家観念があり国民経済がまともに動いていれば本来必要ないもの、といった点ではないでしょうか。

なので、いつまでも解消されないデフレ経済や、世界的な格差による将来不安の捌け口としての現象であり、その実践としての一部の広がりなのだと思いますね。

AIも含め、今後どう発展していくのか、それは国民経済にとって有用なのか否か、技術自体はただの道具であり、完璧なものなんて存在しえないとするならば、生かすも殺すもこれからなんでしょうね。  

 

まとめ

さっさとデフレすら終わらせきれないこの国の異常性は、果たして国の体を成しているのだろうかと勘繰りたくなるほど

霞が関、中央政府と国民には大きな剥離があると思います。

なのでそういった側面も含めた上でまとめると・・・

・長年のデフレ経済による国内需要の低迷、世界的経済格差

それを解決できない中央不信からくる資金流入 (反中央集権圧力の流れ)

・世界的潮流であるフィンテック、AIや電子マネー化、または暗号通貨へのシフト

(大きく捉えれば自動化の流れ、これも反中央集権の流れと言えるかもしれません)  

 

一部の資産を築いた人はそれを見限ってか日本を脱出している人もいるようです。

果たして彼等は不本意ながらも戦後日本に絶望した現代の小野田少尉なのであろうか、はたまた村社会に辟易した世界市民なのかは分かりません。

 

右も左も戦後延々と空疎で身体性のないイデオロギー論に終始していてもしょうがないですし

たまに見かける、アベコイン(円)は値上がりしないからダメな通貨だ~、なんてネタにすらなっていない世迷い言を見ると、ますますニヒリズムが捗りますね。

(※恐らく彼等はFX的な見方?だったり、預金金利がつかない事や、実質賃金が増えない事を言っているのだと思われるので、結局はデフレ批判ですね)

 

やはり西部邁氏の言うところの「もはやこれまで」なのでしょうか。

ともかく、アメリカに代表されるようなトップ0.1パーセントが支配する構造への「反動」と成りえるのか、または結局は同じムジナとなってしまうのか、

今後も暗号通貨、またはAI関連等にも素人ながら注視したいところです。

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